毎年冬の時期になると、猛威をふるい私たちの体調を狂わせる感染症の1つにインフルエンザがあります。
特にインフルエンザは感染症の中でも、感染力の高いウィルスですので、密閉されたオフィスで仕事をされている社会人、締め切った教室で授業を受けている学生、あるいは満員電車で通勤・通学をされている方は、感染する可能性が極めて高いです。
例えば、去年(2014年)のデータをチェックする限り、12月末のたったの1週間で約140万人もの人が、インフルエンザが原因で病院で診察を受けたと言われています。
病院に行った人だけでも、それだけの人数ですから、自宅療養をしていた方を含めるとさらに大勢の感染者だ出ていたことは容易に推測できます。
なお、日本国内での感染者数は毎年1,000万人に達する感染症と言われており、国民の約10人に1人がこの病気に感染している計算です。
ただ、インフルエンザはそれだけ感染者が多いにも関わらず、そのことに正しい知識を持ってる方は意外に少ないです。
そこで、こちらのページではインフルエンザの初期症状、感染したら気を付けるべき点、自然治癒はできるのかなどについて、詳しく解説します。
すぐにご覧頂けるように簡潔にまとめましたので、今まさに体だるくて、もしかしたらこれってインフルエンザ?と不安に感じている方には、本記事の内容が参考になるはずです。
インフルエンザの初期症状まとめ
インフルエンザウィルスは感染してから、体内で1~3日間ほど潜伏します。そして、その後に初期症状が体に現れるんですね。インフルエンザの初期症状として現れる代表的なものを以下に示します。
■インフルエンザの初期症状
- 高熱(38℃以上のケースがほとんど)
- 頭痛
- 関節のふしぶしが痛い
- 筋肉痛
- 全身にだるさを感じる
- 食欲がなくなる
しかし、全身の倦怠感や筋肉痛・関節痛・激しい頭痛などの、全身に影響を与えるような症状は、風邪ではあまり見らない症状になります。
そのため、高熱やそれらの症状が少しでも出ているのなら、インフルエンザに感染している可能性があることを疑ってください。
また、上記の初期症状は1~3日間ほど続きますが、それだけで症状が治まることはありません。次にせき・喉の痛み・鼻水などの呼吸器系の症状が約1週間ほど続きます。
以上のように、感染から症状が治まるまで10日から2週間ほどかかる病気です。
インフルエンザが流行する時期
日本国内でインフルエンザの流行し始めるのは毎年11月~12月であり、患者数が最大になるのは年明けの1月~2月にかけてになります。
もし、その時期に上述したような症状が出ているのなら、風邪では無くインフルエンザに感染している可能性が極めて高いです。
インフルエンザに感染したと感じたらするべきこと
インフルエンザに感染したなと思ったら、速やかに病院へ行き、医師の診察を受けるようにしてください。あなたの症状を診断(必要に応じて検査)をした上で、必要であれば抗インフルエンザ薬を処方してくれます。
なお、抗インフルエンザ薬を飲むことに抵抗がある方もいるかもしれませんが、ウィルスを急激な増殖を抑えるために内服薬での治療が有効です。
私の奥さんも数年前にインフルエンザに感染して、40度近い高熱が出ましたが、すぐに病院で処方されたタミフル(抗ウィルス薬)を飲んだおかげで、翌日には熱が下がり症状も収まるという経験をしました。
そのため、感染の初期段階で薬を飲むことが早期回復のためには重要性であると感じています。
また、医師の診察を受けた後で、自宅療養をする際に気をつけるべきことが以下の2点です。
・睡眠をしっかりと取り体力を消耗しない
・水分を補給はこまめにする
ちなみに水分補給する上で、私がおすすめするのがポカリスエットです。
ポカリスエットの成分構成を人間の体液を模していると言われているので、食欲不振で栄養が満足に摂取できないときには飲みやすいドリンクと言えます。
また、ご家族と一緒に住まわれている方や、感染するリスクを少しを減らすために、マスクをするのも忘れないでくださいね。
インフルエンザは自然治癒はできる病気なの?
インフルエンザに感染しても、仕事や勉強が忙しくて、病院に行く暇なんて無いという方もいらっしゃるでしょう。では、インフルエンザは自然治癒する病気なのでしょうか?
初期症状の項目でもお伝えしたように、体力のある健康の方の場合は1週間ほどで症状が治まる場合もあります(もちろん、熱が出る初期症状は非常にしんどいですが…)。
ただし、インフルエンザで怖いのは何も初期症状だけではありません。実は肺炎やインフルエンザ脳症などの、合併症を発症する可能性があり、それらが非常に危険なんですね。
というのは、それらの病気は発症すると命の危険に関わる病気だからです。
ですので、インフルエンザなんて高熱さえ我慢すれば治るなんて考えは絶対にいけません。初期症状が現われたら、すぐに病院へ行くようにしましょう。
それにあなたが無理をして、会社や学校へ行っても周囲にインフルエンザを蔓延させる可能性もあります。
そんなことになっては、あなたが仕事を休むよりも迷惑をかけてしまいますから、おとなしく病院へ行き、先生の指示に従って、自宅で療養をするようにしてください。
本記事のまとめ
インフルエンザは風邪はよく似た症状のため、軽視されがちな病気ですが、放置をすれば合併症により命の危険を招く危険があるので、できるだけ早く病院で治療を受けるようにしましょう。
なお、インフルエンザに感染していることが分かったら、周囲に感染を広げないためにも、医師がOKを出すまではゆっくりと自宅療養されることをおすすめします。
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