お子さんがいらっしゃるお家に場合、学校や保育園・幼稚園などから病気をもらってくることがよく起こります。
特に11月~2月の期間は、感染症の1つであるインフルエンザが毎年のように、大流行しますので、それに感染するお子さんも非常に多いです。
また、「うちの子はインフルエンザの予防接種を打ってるから大丈夫よ」と思われているお母さんやお父さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、予防接種の主な目的は次の記事でも紹介したように、感染した際の重症化を抑えることです。
インフルエンザウィルスは変化する特性を持っていますので、予防接種で完全に予防することは困難な感染症です。
そのため、高熱が出る・関節が痛むなどの初期症状が出たらすぐに病院へ行き、学校はお休みするようにしてください。
では、インフルエンザに感染した場合には、何日くらい学校休むべきなのでしょうか?休むべき日数に目安はあるのでしょうか?
この点について、こちらのページでは詳しく解説させて頂きます。それと併せて、保育園や幼稚園を休むべき日数も紹介しますので、お子さんがいらっしゃる方は、念のために本記事の内容を確認しておいてください。
学校は休む目安の日数は法律で決まっています
まず、学校を休むべき日数については、以下のように学校保険安全法施行規則で決められています。
発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで
基本的にはこの法規則に従って、学校を休まなくてはいけません。
そんなに休むなんて大げさでしょ?と思われる親御さんもいるかもしれませんが、これは他の生徒さんへの感染予防も考えての日数です。
学校としても、クラス内でインフルエンザが流行するのはできる限り抑えたいと考えています。そのため、生徒たちの健康を第一に考えて、余裕を持って規則を定めているのでしょう。
ただし、お医者さんが「もう、この症状なら感染することは無いから、学校へ行っても大丈夫ですよ」と判断されれば、例外的に、上記に該当する期間内であっても出席することはできます。
発症した後5日間の数え方
先ほど紹介した学校保険安全法施行規則の内容に関して、「インフルエンザが発症してから5日間」と言われても、具体的にいつから数えれば良いのかが分かりづらいと、感じる方も多いと思います。
この点についてですが、インフルエンザの発症というのは、発熱の症状があらわれた日とお考えください。
例えば、木曜日に発熱を確認したら、それを1日目をカウントし、金曜(2日目)、土曜(3日目)、日曜(4日目)、月曜(5日目)までの、計5日間を休まなくてはいけません。
つまり、登校できるのは6日目の火曜日からとなるわけです。ただし、このとき解熱してから2日間以上が経過していなくてはいけませんので、その点も気をつけましょう。
解熱してから2日間の数え方
なお、解熱が何度以下を指すかについては、37.5℃以下になった状態を指します。つまり、学校へ登校できるようになるのは、37.5℃以下になって2日が経過してからです。
例えば、火曜日に解熱をしたとしたら、水・木の2日間は休んで、金曜日から学校へ行っても良いことになります。
まとめると次の2つの条件のどちらもを満たせば、学校へ出席することは可能です。逆にどちらか一方でも満たしていなければ、基本的には学校へ行ってはいけません。
・発症してから5日間が経過している
・解熱した後に2日間が経過している
幼稚園や保育園はいつまで休むべき日数
なお、幼稚園や保育園の場合は、学校とは休むべき日数を決める基準が少し異なってきます。具体的には以下の通りです。
発症した後5日を経過し、かつ解熱した後3日を経過するまで
異なる点は解熱した後の日数です。この日数が学校の生徒たちより、1日だけ多く設定されいます。
この理由についてですが、小さい子どもはウィルスを排出するための期間が、大きい子供よりも長くかかるからです。
また、いったん熱がさがったとしても、またぶり返して再度発熱するというケースも多くあります。そのため、解熱後もしっかりと安静にしなくてはいけません。
無理に登園させて、症状がひどくなったり、合併症を引き起こしては取り返しのつないことになります。お子さんの命をしっかりと守るためにも、休養日数はしっかりと守るようにしましょう。
本記事のまとめ
子供がインフルエンザに感染したときに、学校や幼稚園を休むべき日数について、理由も含めて紹介しました。
なお、特に注意して頂きたいのはお子さんが幼稚園児や保育園児のように、まだ小さい場合です。
その年齢の子供たちの親御さんは、自分の子供たちを守るためにとても必死です。
ですので、インフルエンザの子供を無理矢理に登園させて、その子が集団感染の原因になっては、あなたやあなたのお子さんが強く責められることにつながります。
それに他人の病気をうつさないために、お子さんに登園を控えさせるのは、集団生活をする上での社会人としてのマナーの1つです。
幼稚園に行きたがる子供を休ませるのは辛いかもしれませんが、少しの日数の辛抱ですから、きちんと治してから登園をするようにしてくださいね。
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