インフルエンザは感染力の強い病気のため、家族の誰か一人でも感染をしまうと、バタバタと雪崩式に全員が感染してしまうことがあり得ます。
せめて誰か一人でも看病できる人が残っている人がいれば良いですが、全員インフルエンザにかかってしまうと、ケアする人がいなくなってしまうため、治りも遅くなってしまいます。
また、乳児(赤ちゃん)や幼児がいるご家庭の場合、インフルエンザによる合併症である脳炎や肺炎も不安なため、できる限り家族への感染は避けたいですよね。
そこで、こちらのページでは、家庭内でインフルエンザに感染が広がることを、予防する方法についてご紹介します。
自宅でも簡単にできる内容ですので、家族の誰かがインフルエンザに感染する前に、本記事の内容をチェックしておきましょう。
自宅で簡単にできる家庭内感染を予防する4つの方法
1.マスクをする
インフルエンザは人と人の接触によるうつる病気ですので、感染を防ぐためには適切な距離を保つことが大切です。
ただし、ひとつの家で一緒に暮らしている場合には、隔離したりすることは正直難しいですよね。そこで、感染者の唾液・ツバかからないように、マスクを着用します。
なお、できればマスクは感染者もそうでない方もどちらもが着用するようにしてください。そうすることで、ウィルスを含んだ飛沫を予防しやすくなりますので。
マスクはインフルエンザには意味がないって聞いたけど?
インフルエンザにはマスクは効果が無いと考えている方が多いようですが、そんななことは決してありません。
せきやクシャミをしたときに口から放出されるウィルス飛沫は、いくつかのインフルエンザウィルスと水分がまとまった物質であり、その大きさはウィルスのおよそ50倍の大きさです。
そして、それくらい大きさであれば普通のマスクで予防することは、十分に可能であると考えられています。
ですので、ウィルス飛沫が口内に入ることとを防ぐために、必ずマスクはしてください。
2.食事前には手をしっかりと洗う
もし、手にウィルスの飛沫や飛沫核が付着していた場合、そのまま食事をすると、ウィルルスが体内に入る確率が高まるため、感染もしやすくなります。
ですので、食事の前には必ず石鹸やハンドソープを使用して、手を洗うようにしましょう。
なお、風邪の予防のために多くのされているうがについてですが、はインフルエンザの予防において、それほど重要ではありません。
というのは、インフルエンザの場合には、口内や喉、鼻の粘膜にウィルスが付着した時点で、もう感染を予防することは難しいからです。
そのため、粘膜へのウィルスの付着してからうがいでどうにかしようと考えるのではなく、先ほど紹介したマスクを活用して、口内へウィルス侵入することそのものを予防することが重要になります。
3.セキ・くしゃみは家族には向けない
セキやくしゃみを家族に向けてしまうと、ウィルスがダイレクトの口内に侵入する可能性が高まります。
そんなことを続けてしまっては、家族の中で菌を回しているのと同じことなので、絶対やめるようにしてください。
セキやくしゃみをするときにもマスクは外さずに、家族からは顔をそむけて行うようにしましょう。
4.使ったティッシュはすぐゴミ箱に捨てる
呼吸器官からの分泌物(鼻水・タン・ツバ)には、感染源となるウィルスが豊富に含まれています。
それをずっと手に持っていては、空気感染する原因にもなってしまいます。そのため、鼻水をかんだり、タンをはいたティッシュはすぐにゴミ箱に捨てるようにしてください。
また、捨てるゴミ箱については、きちんとフタが付いているものに捨てるようにしましょう。
・マスクをする
・食事前には手をしっかりと洗う
・食事前には手をしっかりと洗う
・使ったティッシュはすぐゴミ箱に捨てる
感染経路で特に注意したいのは乳幼児から母親への感染
家族内の中の感染とひとことに言っても、感染しやすい経路が実はあるんですね。その経路というのが、乳幼児から母親からへの感染になります。
お子さんが幼稚園や保育園へ通っている場合には、園児の中にはインフルエンザであってもマスクをしない子や、していても我慢できずに外す子が多いので、病気をもらいやすいんですね。
そして、乳幼児の最も近くにいる母親がどうしても感染しやすくなってしまいます。
ですので、これをご覧になっているママは、家族内で第2発症者にならないためにも、先ほど紹介した4つの予防方法をしっかりと守るように心がけてくださいね。
また、家族の人数が多いお家の場合、それだけ家庭内感染の確率もアップしますので、より注意をするようにしましょう。
重症化したくないのであれば予防接種も検討しよう
インフルエンザに感染した際にその症状を重症化させたくないのであれば、あらかじめ予防摂取を打っておくこともぜひ検討してください。
次の記事で紹介したように、予防接種だけでインフルエンザそのものを予防することは難しいですが、症状がひどくなるのを抑える効果は期待できますからね。
本記事のまとめ
インフルエンザの家族内感染を予防するためには、今回紹介した4つの方法に加えて、是非実施してもらいたいことがあります。
それは、家族内で感染した方をすぐに病院へ連れて行き、治療に取り組むことです。治療が遅れてしまうと、それだけ家庭内感染が広がる確率が高くなります。
ちなみに家庭内の第一発症者を48時間以内に治療を進めた場合、家族内の感染率は8%ですが、48時間を超えるとその数値は14%と倍近くまで上昇するというデータもあるくらいです。
■家庭内での感染率の比較
- 48時間以内に治療を開始…感染率8%
- 48時間経過後に治療を開始…感染率14%
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