仕事関係でお世話になった方の感謝の気持ちを込めて、お歳暮を贈ろうかと考える方はたくさんいらっしゃいます。
また、今後も取引先と良い関係を続けていく上で、目に見える形で感謝を伝えることは大切です。お歳暮をもらって嫌な気はする人はいないですからね。
ただ、送る相手が仕事関係の方の場合、贈る時期・贈ってはいけないものなど、マナー面で注意しなくてはいけない点もあります。
せっかくの感謝の気持ちを伝えるはずのお歳暮なのに、贈る時期を間違えたなどの少しのミスで、相手の印象が悪くなるのはもったいないことです。
そこで、本記事では取引先へお歳暮を贈る際に気を付けて欲しいこと(時期や贈っていけないもの)や、平均的な予算にご紹介します。
お歳暮の贈る正しい時期は関西と関東で違う!
取引先でお歳暮を贈る際、特にに重要となるのが贈る時期です。そもそも、お歳暮とは日頃お世話になっている季節のあいさつの意味合いが強いため、くれぐれも贈る時期は間違いないようにしましょう。
なお、その時期についてですが、関東と関西では若干異なり、それぞれ以下が正しい時期です。
■お歳暮を贈るの時期
- 関西地方…12/10~12/31
- 関東地方…12/1~12/20
例えば、12/10頃に届くように日付指定をしておけば、関東・関西地方のどちらにマッチしますので、そのくらいの日付を設定しておけば良いでしょう。
また、贈るタイミングを逃してしまい、年内にお歳暮を届けることができない場合には、年明けの1月6日頃までに『御年賀』として、のし紙を書き換えてお渡しするようにしてください。
お歳暮に贈ってはいけないもの
実はお歳暮には贈ってはいけないものが存在します。そのようなものを贈ってしまっては、たとえ悪気がなくても、「なんて失礼な人なんだ!」と思われる可能性があるので、くれぐれも注意しましょう。
なお、お歳暮で贈ってはいけないとされているものの具体例と、その理由を以下で紹介していますので、そちらの内容にもぜひ目を通しておいてください。
1.身に着けるもの(履物や靴下は特にダメ)
身に着けるものを贈ることは、相手に対して「あなたは普段、みずぼらしい格好をしている」と思っていると解釈される可能性があることから、お歳暮で贈るものとしては適していません。
特に、靴や靴下には相手を踏みつけるという意味に捉えられますので、絶対に贈らないようにしましょう。
2.現金や商品券
親戚や両親へのお歳暮で商品券を贈られる方は少なくはありません。しかし、取引先の方が相手の場合には、金額がはっきりとわかってしまう商品券は避けるべきです。
また、相手が年配の方の場合には、「私がお金に困ってるように見えるのか!」と解釈される可能性もあるので、取引先には現金・商品券は贈らない方が無難と言えます。
3.お花
花自体は贈り物として悪いものではありません。特に相手が女性だった場合には、喜ばれる可能性が高いです。
ただし、花や植物の中には不吉な出来事を連想されるものがあるため、何を贈るかについては細心の注意が必要です。
例えば、椿は花だけが落ちることから打ち首を連想させますし、菊の花からはお葬式を連想さます。また、赤い花というだけで、まるで火事のようで縁起が悪いという人もいるくらいです。
また、上記にあてはまらなくても、花言葉を調べてみたら縁起が悪いというものだったというケースもあります。
そのように、お歳暮の贈り物として花を選ぶことは、非常に難しいので避けておいた方が良いです。
4.ハンカチ
プレゼントでハンカチを贈る人は決して少なくありません。しかし、ハンカチを日本語で言えば「手巾(てぎれ)」です。
その音感から手切れ(てぎれ)、つまり相手と縁を切るという意味につながってしまいます。そう考えると、これからも仕事でお世話になるためには、ふさわしくない贈り物です。
5.刃物
先ほどのハンカチは音感から手切れを連想させましたが、刃物の場合は物理的に切れるということから、相手との関係を切るということを意味します。
つまり、包丁やハサミを贈ることは、相手に対して「もうあなたとは縁を切ります」という意味になりますので、お歳暮には適していません。
6.くし
くしという言葉は、苦(く)と死(し)を連想させるため、縁起が悪いという理由で、お歳暮で贈るものとしては適切ではありません。
また、同じ理由から花のシクラメンにも、死(し)と苦(く)の文字が入っていますので注意するようにしましょう。
取引先へのお歳暮で人気の商品は?ベスト10のランキングはコレ!
では、実際にどんなものを贈るのがお歳暮で人気となっているのでしょうか?
4700人を対象に行われた調査での、1位から10位までのランキングを以下に紹介しますので、そちらのデータが参考になります。
1位 ハム・ソーセージ(肉加工食品)
2位 ビール
3位 クッキー、焼き菓子
4位 佃煮・梅干し・つけもの
5位 フルーツ
6位 和菓子
7位 コーヒー
8位 調味料・食用油
9位 焼酎・日本酒
10位 清涼飲料水
また、ビールを贈った場合には「うちの社員が飲酒運転したら、どうするつもりだ!」と怒られたなんて話も聞きますので、注意が必要かもしれません。
それらの点を踏まえると、ランキング上位かつ無難で外すことが少ないのは、クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子です。
私自身も取引先へお歳暮を贈る際には、焼き菓子を選ぶことが多いです。また、そのことに対して、特に相手から文句やクレームを言われたことは一度もありません。
取引先へのお歳暮の平均予算・相場
さて、気になるお中元の予算についてですが、平均的な相場は3千円から5千円程度です。あまりにも高価なものを贈りすぎるのも相手に対して気を使わせることになるため、できればその範囲で選ばれることをおすすめします。
なお、どのくらいのお歳暮を買う人が多いのかと言えば、3千円台のお中元を購入される方が最も多く、約40%がその価格帯で商品を選んでいます。
また、できるだけ安くお歳暮を手に入れたい方は、多くのデパートやネットショップで採用されている早期割引(早割)を利用されるの良いでしょう。
例えば、高島屋や三越、伊勢丹などの大手百貨店は、毎年10月頃からお歳暮の早期割り引きや特典のプレゼントの実施しています。
本記事のまとめ
取引先へ贈るお歳暮で注意することや、おすすめの商品について詳しく紹介しました。なお、お歳暮を贈る際に特に大切なことは、記事中でも紹介したように次の2点です。
■お歳暮を贈る際に注意したいこと
- 時期を間違えない
- 贈ってはいけないものに気をつける
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